作中で最速の用兵家として知られるウォルフガング・ミッターマイヤー提督は、艦隊を迅速に動かすことで数々の殊勲を得ました。これは戦場への艦隊移動と戦場での機動戦術の両方で発揮されています。 しかし実際にどのように運用しているかは原作では不明です…
戦術面でほぼ無敵を誇ったヤン・ウェンリーですが、戦略眼もある人物とされる一方で戦略面での成果はほぼ無いため、「本当は大したことはない」「過剰な評価」だとの批判も受けております。 本人が口にした「半数が味方してくれればいいほうさ」の精神であれ…
自由惑星同盟は帝国から離脱した16万人の人々の建国から始まり、帝国からの亡命者を吸収しつつ拡大しました。 民主主義国家として共和制を敷き、法的にも自由が認められる体制でしたが、ただ戦時体制を続けていた点が、共和制を歪なものにしていったようです…
疾風ウォルフ。帝国の双璧とまで言われ、平民ながら帝国元帥まで上り詰めたウォルフガング・ミッターマイヤーは、公明正大な人格者であり、帝国兵から人気高く、部下からは慕われ、上司からの信頼篤い人物です。 しかしながら激怒が死に直結するほどの感情的…
ヤン艦隊の特色として地味に上げられるのが、絶妙な幹部の人事です。 艦隊副司令官 エドウィン・フィッシャー 首席幕僚・参謀長 ムライ 次席幕僚・副参謀長 フョードル・パトリチェフ 第13艦隊創設時から回廊の戦いまでこの布陣は変らず、ヤンを支え続けて奇…
自由惑星同盟の末期、同盟側の武勲はヤン提督率いる宇宙艦隊『ヤン艦隊』が独占するものとなってました。 ヤン艦隊戦果 要塞奪取2回(第7次・第10次イゼルローン攻防戦でイゼルローン要塞奪取) 重要拠点攻略1回(ハイネセン進攻でアルテミスの首飾り破壊) …
自由惑星同盟はその名前ほど自由ではなく、滅亡するに至る過程は酷いものでした。ただこの星系間国家は常に戦時体制であったことを忘れてはいけません。建国時から常に帝国軍の侵攻に対する恐怖があり、自国を守るために膨大な戦力を維持運用する必要があり…
「喋れなくなったトリューニヒトはトリューニヒトではない。」 哲学の一節のような表現をされる、銀英伝で最も好感度の低い主要人物であるヨブ・トリューニヒト。劇中で大きな裏切り行為を繰り返しながら保身に長けていたため、物語の後半まで登場を続けまし…
亜麻色の孺子ことユリアン・ミンツはトラバース法によりヤンの養子となり、その後は軍人の道に進み、ヤンが独立した後も付き従い、彼の死後は後継者として革命軍を率いて戦います。十分に歴史上の人物として成り立つ功績を立てる彼は、物語の前半では天才型…
イゼルローン要塞と並ぶ大要塞ガイエスブルク。直径45㎞の人工天体は戦艦の砲撃に耐える装甲、艦隊を屠る主砲、一万隻以上の艦船を収容できる基地能力と、申し分ない力を持ちます。門閥貴族連合が拠点とした理由も判ります。 リップシュタット戦役後は放置さ…
銀英伝に登場する空想的超技術の中に、光の速度を超えて通信が可能な「超高速通信」があります。光年単位の支配域を持つ国家運営も、何百光年離れていてもタイムラグがほぼない通信があれば情報の鮮度に差がなく安定した統治が可能でしょう。 ただしこの超高…
ついでに(便乗して)書いちゃいました。 銀河英雄伝説の田中芳樹さん「ナンバー2は綱渡り」 オーベルシュタインの不要論語る:朝日新聞GLOBE+ オーベルシュタインが最初から最後まで語り続けた「ナンバー2不要論」の肝は組織の安定を阻害する存在は不要との…
もし架空ゲーム『銀河英雄伝説 -銀河の歴史がまた1ページ-』で勢力「地球教団」が選べたとしても、最初から選ぶのは弱小勢力好きか単なる捻くれ者でしょう。 もちろんフェザーンを従えるため経済力はあり、布教とテロで勢力を伸ばすことが可能なため力は中…
戦争は外交の一手段という言説を基準にして語るのなら、銀英伝における艦隊戦は最も○○な交渉手段といえます(この○○に入る言葉は色々あるので割愛)。交渉はスポーツの試合のように、できるだけ両陣営が対等になるようにルールを設定したりはしません。だか…
銀英伝の中で嫌われキャラといえばハイドリッヒ・ラングと並ぶ二大巨頭ヨブ・トリューニヒト氏。自由惑星同盟の最高評議会議長まで登り詰めた政治家であり、雄弁家または詭弁家で、同盟を銀河帝国に売り渡した史上最大の商人。特に演説は同盟のトップとなる…
魔術師ヤン・ウェンリーは生涯で数々のトリックを使いましたが、2度使われている事が多いです。一流は成功した方法にはこだわらず、二流は成功した手を再び用いて、三流は他人の成功を模倣します。ヤンは戦術に関しては一流のはずで、では2度使っているとは…
ラインハルトとヤンが雌雄を決すために全力で戦ったバーミリオン会戦。互いに艦隊司令官として拮抗した戦力で開戦した最初で最後の戦いでした。もちろん帝国軍が優位な戦いではあります。戦術目標はラインハルトが「他の艦隊の到着を待つ」であったのに対し…
ラインハルトは軍事的センスは最初から示されていましたが、政治的センスは皇帝になってから発揮されました。 まずはキュンメル事件で地球教に対して行った処置です。御前会議でラングが更なる調査を求めますが、地球教が何たるかを正確に理解した上で最適な…
艦艇一万隻以上、要員百万人以上の一個艦隊が戦略単位となる銀英伝の世界ですが、具体的な編成となるとなかなか不明な所があります。 一個艦隊より小さな単位だとアッテンボロー少将が率いる2,200隻の分艦隊とその対戦相手のアイヘンドルフ艦隊は戦艦200~250…
銀英伝の舞台は遠い未来であり、今よりも進んだ科学技術がある前提です。ただ戦乱の世の常か、それらの技術は軍事に最も投入され、その粋を集めたのが宇宙戦艦だったりします。 では具体的に軍事に利用されているものは何かというと、まずはレーダー透過装置…
自由惑星同盟の将官で不敗の魔術師として名をはせ、同盟滅亡後は共和制の守護者として戦い続け、最後は反動勢力の暗殺によりその生涯を終えたヤン・ウェンリー。 こうして紹介すると大変優れた人物との印象を受ける彼ですが、虚構を排した人物伝がもし刊行さ…
登場人物の中でも戦場でも後方でも特筆すべき勇者ぶりを発揮したのがワルター・フォン・シェーンコップ氏。 戦場では指揮官としても装甲服をまとった戦士としても一流で、司令部では独特のポジションで毒舌を披露して、後方では相手に困らずの無敵ぶり。一部…
この時代にはゴールデンバウム王朝銀河帝国、自由惑星同盟、フェザーン自治領、そしてローエングラム王朝銀河帝国の四つの政体があり、うち三つは最後の一つに滅ぼされました。 ゴールデンバウム王朝は専制国家で貴族という階級が優位な国。自由惑星同盟は惑…
ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ提督はゴールデンバウム朝銀河帝国の末期に、名将として名をはせた人物ですね。適切な艦隊運用と的確な攻撃、臨機応変に戦術を駆使しても定石を崩さずに勝利してます。 アスターテでは第六艦隊への先制攻撃で的確…
難攻不落の要塞をフライングボールのように敵味方の間を簡単に移動させた男を抜きにすると、イゼルローン要塞は基本難攻不落です。作中、力技では同盟が六回失敗、帝国が一回失敗、成功は同盟が悪知恵で二回、帝国が退去後の奪還二回(一回はイゼルローン共和…
ヤン・ウェンリーと言えば「魔術師」や「奇跡」の他に「ペテン師」の二つ名を敵からつけられておりました。実際に一人で帝国の提督達を手玉に取りまくった彼のペテンリストは、おそらく共和主義者達の地下文書となって駆け巡っていることでしょう。 簡単に書…
アムリッツアの大敗で帝国と同盟の経済・軍事バランスが崩れた結果、フェザーンの黒狐はフェザーンの真の支配者である地球教徒の大主教に向かって、「戦争による社会不安から宗教を広める」から「統一国家を出現させその中枢を感化させて丸ごと乗っ取る」方…
キルヒアイスと言えば常勝無敗で横死した悲劇の英雄で、欠点も無い完璧人でした。無論、彼の忠誠はラインハルトとアンネローゼだけに向けられており、万人に優しいわけではありませんでした。 そんな彼ですが、あまりにも若くして死んだため、本当に有能だっ…
政治家としても有能なラインハルトとは違い、ヤンは戦争以外は役に立たないのではと言われてます。やんわり「首から上だけ必要」と表現されたりしますが、逆に言えば戦場なら有能過ぎるの男です。 これはムライ参謀長がユリアンがフェザーンに駐在武官として…
ヤン・ウェンリーは「味方が失敗する中で、少しだけ点を稼いで昇進する」と軍部内の敵対する勢力から言われました。本人は「なるほど、そういう見方もあるか。」と感心していましたが。 確かにエル・ファシルでは艦隊戦の敗北・逃亡から民間人脱出で点を稼ぎ…