なので、金髪は赤毛に全面的な信頼を寄せて同盟軍帝国領侵攻時に補給艦隊の殲滅を任せるというのが、帝国の反抗作戦の緒戦。
あ、緒戦も大事ですね。
敵の艦隊が広範囲に展開されいる隙をぬって後方へ進出するとか、広大な宙域で補給艦隊を補足するのは、帝国側がその地域の航路に詳しくかつ、最適なルートも予想できるので不可能ではないと思います。
でも敵の後背を移動中に発見されるとか、補給艦隊の殲滅後に撤退する艦隊に捕捉され、数倍の戦力に囲まれる可能性もある危険な任務なので、普通は遠慮したいです。なのに赤毛は意味を理解して作戦を遂行する立派な腹心っぷり。
反対に同盟の補給艦隊護衛部隊指揮官は、勝手に同盟の制宙圏と思い込み呑気に航行して壊滅しちゃいます。片や存在を重視して万の艦隊を送り込む帝国側と、自領をお散歩気分で護衛した同盟軍とでは兵力以前に差があり過ぎました。
帝国軍3万隻に対して、同盟の護衛は26隻。これが100隻になっても結果は同じかもしれません。でも偵察ぐらい出すとか、分散して奇襲時に備えるなど指揮官に考えがあれば、イゼルローンの司令部に敵襲の報告が入り、撤退の指示もありえたかもしれない。特に奇襲を受けて一方的に損害を出した艦隊が複数いたので今後の展開もかなり違ったでしょうに。
帰り支度を先に済ませ兵力を温存できた第5や第13や、自軍より兵数の多い黒色槍騎兵艦隊という悪夢と戦いながら4割が離脱できた第10艦隊などが、その証拠でしょう。
やっぱり、戦争は真面目にやらなきゃいけないです。
この後にだいぶたってから、帝国と同盟が立場を入れ替えて同じ事態になります。補給艦隊の指揮官が死ぬのも同じですね。同盟側に十分な戦力が無く、補給を潰した後に即反抗作戦とならなかったのが、悲しい所ですね。