悲劇は避けられたのか

己の愚かさで親友を死なせた悔恨がラインハルトとその後の銀河の歴史に影響を与えたのは事実です。

傲慢で自己肯定の固まりな不可侵の存在になる寸前から、枕元に立つ友人の忠告を素直に聞く人民皇帝になる。その転機がローエングラム公爵暗殺未遂事件というわけです。

まあ枕元に立つとかオカルト要素が多分にあるので未来の宇宙社会でそれもどうかと思いますが。

で、悲劇は避けれたかというとキルヒアイスが銃を持っていれば確実に。なんせアンスバッハがハンドキャノンを棺から取り出して構えて引き金を弾くまでに接近して邪魔を出来たくらいなんですから。常にラインハルトの暗殺の危険を考慮していたキルヒアイスだからこそで、腕前も一流なので問題なく射殺。

生きていればラインハルトが感動して二人は和解、めでたしめでたし。そうならないのが現実(小説ですが)なのです。

 

しかしヴェスターラントは難しいところですね。ラインハルトが手を下したわけではない。でも見過ごした点、つまり黙認(黙って認めた)はキルヒアイスには許せないでしょう。私人ラインハルトも後ろめたさがあったので、過剰に反応したのでしょうし。反面、内乱終結の要因になったのは間違いないので、支配者ラインハルトとしては是とする(しかない)。

あとオーベルシュタインも「他に方法があったかもしれませんが。」と前置きするぐらいの事件だったり、後々の暗殺未遂事件でも復讐者に「薦めたのは私。私を狙えば成功したかもしれない。」といらない告白と煽り(それも他者がいる前で)までするのでオーベルシュタインも内心は思うところあった可能性はあります。

ラングみたいにこっそり被害者や遺族に寄付していたとか。元帥で軍務尚書なので物凄い高給取りだけど使い道は全くなさそうなので。

まあ結論は、悪いと思ったら素直に謝る、というのが唯一の回避策だということで。