敵対する銀河帝国と自由惑星同盟の国力を比較すると下記となります。
帝国は人民を搾取する非効率的国家であるため、経済成長を促す要因が少なく停滞しています。
同盟は成長基盤はあるものの、帝国との150年に及ぶ戦争で様々な資源を消費して停滞。一方で身分制度のない同盟は人材の集積という意味では帝国よりも優位です。社会の効率化や富の再分配のおかげで、人口差ほど経済力に差が無かったと推察されます。
フェザーンは両方の富を上手く掠め取ることで成長の結果です。人口20億で上記の国力は、一人当たりの経済力はずば抜けております。ただ経済的盛況も帝国同盟の唯一の交易路の中継点に位置するという特殊性にありました。
軍事に絞ると下記となります。
帝国は宇宙艦隊18個艦隊に加えて貴族の私兵がおり、リップシュタット同盟軍は艦艇15万、総兵力2,560万とあったので、総兵力数で同盟は不利でした。
同盟は戦時体制国家のため、社会のリソースを防衛戦力に注ぐことで人口の差を補っています。反面末期は軍に人が取られ過ぎて社会基盤がぜい弱となりました。
フェザーンは経済に全振りしているため武力は0。奇襲とはいえミッターマイヤーの1個艦隊2万で簡単に占領され、その後は帝国に飲み込まれてしまいました。
他の軍事指標として下記がありますが、情報は豊かではありません。
- 要塞 帝国 最低4基 対 同盟 無し(大型迎撃衛星12基-アルテミスの首飾り)
- 軍事基地 帝国 総数不明 対 同盟 総数不明(補給基地は84ヶ所)
- その他宇宙空間戦闘力 帝国 合計10万隻 対 同盟 合計3.5万隻
帝国は身分制度がある集権国家で抑圧の機構としての軍隊を持つため、要塞等の建造は一部の意思決定により可能で、支配目的にも合致します。そのためイゼルローン要塞を筆頭に複数の要塞を保有しています。
同盟がアルテミスの首飾り以外に強力な軍事ハードウェアを持たなかったのは、莫大な費用がかかる星系軌道上の軍事要塞の建設は、民意が許さなかったと考えられます。
なおその他の戦闘力は主力艦隊に含まれない小艦隊、星系警備隊の艦艇の総数です。
その他に保有星系数や星系単位の経済力、民間企業の規模などが判れば良いのですが情報がありません。
人口が判明している可住惑星は下記のとおりです。
帝国領
- ブラウンシュヴァイク公領 ヴェスターラント 人口200万人
- 太陽系 地球 人口1,000万人
同盟領
- バーラト星系 首都星 ハイネセン 人口10億人
- 惑星エル・ファシル 人口300万人
- ガンダルヴァ星域 惑星ウルヴァシー 人口10万人
- 惑星フェザーン 人口10億人
登場する企業は更に少ないです。
帝国
同盟
- ランタクルス・ライン社 同盟最大級の恒星間輸送企業
- 国営投資会社 文字通り国営の投資会社
帝国と同盟は150年間戦いで、繰り返し帝国から同盟への侵攻が行われました。イゼルローン要塞ができてからは戦略目標として同盟側から攻略を目指しました。
一回の会戦や攻略戦で、数万隻の艦艇が破壊され百万単位で戦死者がでる。それも軍は青年・壮年層の男性が兵役の対象となるため、社会的損失は大きく、双方の国の発展を阻害したと考えられます。
僅かな情報ですが、国力についてまとめてみました。