ヤン・ファミリーは、朱に交われば赤くなるを地でいく組織で、司令官の存在を起点として同盟軍の中では異色の司令部を構成していました。特に色を濃くしているのが問題児達、ワルター・フォン・シェーンコップ、オリビエ・ポプラン、ダスティン・アッテンボ…
銀河帝国末期の自治領フェザーン第5代自治領主を務めたアドリアン・ルビンスキー。政略と謀略のプロで黒狐とあだ名される男は、新帝国においての重要政治犯として常に追われながら、様々な謀略で帝国政府に対抗しました。 帝国の公敵とされる実力は、新領土…
帝国暦400年代・宇宙暦700年代の後半は、1個艦隊1万隻以上の艦艇の機動力を活用して柔軟な運用で勝利することが主流でした。しかし以前には大艦巨砲の時代があったそうです。 地球の時代の話であれば第一次世界大戦前後がそれにあたります。超弩級戦艦が登場…
帝国が誇る冷厳鋭利な参謀長のち軍務尚書は作中、味方である提督達から嫌われてました。特に性格が1mmも合わないミッターマイヤーや方向性が真逆のロイエンタールとの不仲は有名ですが、他の提督達も嫌ってます。 「犬は犬同士、気が合うのだろ」 「やつは葬…
銀英伝の特徴である意味深な、或いはそれ以上の会話は互いの関係性を表すとともに、読者に両者の絆を知らしめる要素があります。 「なんのことだ。まるで覚えていない」 「・・・・・・ふん、そうか、それならいい」 酔った勢いで告白した心の傷を、聞いたは…
イゼルローン要塞の主砲である出力9億2400万メガワットのビーム砲「トゥールハンマー」は、絶大な威力を誇り、艦艇の防御など意に返さず直撃を受ければ戦艦も蒸発するほどです。 原作では巨大砲、映像作品では複数の出力装置を一点に集約しての砲撃や大規模…
銀英伝の特徴である洒落た、或いはそれ以上の会話は互いの関係性を表すとともに、読者を楽しませる要素が多分にあります。特に自由の国の同盟では、個人的な会話であれば年齢、階級、立場に関係なくなされます。 「こいつは同盟No.2のパイロットだ」 「同盟N…
戦争が陽なら陰、表なら裏、メインディッシュならデザートと戦乱の世には欠かせないのが、陰謀・謀略です。 銀英伝でも艦艇が打ち合う艦隊戦と同じくらい、数々の陰謀・謀略が実行されました。 リップシュタット戦役では、ラインハルト陣営が軍の全権を掌握…
銀河英雄伝説は様々な方法(媒体)で今でも語られている(マルチメディア展開)のが特徴です。 まず第一に原典である新書及び文庫化された小説版(原作)。版によって一部修正されてますがこれが基本となります。 次にウィークリーOVAとして1988年から2000年…
帝国のベテランといえばメルカッツ提督、同盟の宿将といえばビュコック提督ですが、この二人とは違った意味での老将がいます。 一人はラインハルトの前の代の帝国軍宇宙艦隊司令長官グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー元帥、もう一人は同盟軍参謀本部本…
敵対する銀河帝国と自由惑星同盟の国力を比較すると下記となります。 人口 帝国 250億 対 同盟 130億 (フェザーン 20億) 国力 帝国 48 同盟 40 (フェザーン 12) 合計を100として換算 国家予算 帝国 不明 対 同盟3兆7,000億ディナール 帝国は人民を搾取す…
名台詞もあれば迷台詞もあるのが銀河英雄伝説ですが、日々の生活に使えるかは別にして、言ってみたいものもあれば機会があれば使いたいものもあります。 策士で陰謀家のルビンスキー。どんなに痛い所を突かれても余裕をもって答えるのが大物感を醸し出します…
ヤン・ウェンリーという人物は、大きな業績と比較して個人レベルではそれに合わない外見(容姿、言動、雰囲気)であり、更には内面は二律背反(戦争嫌いで戦争を評価しない、に関わらず戦争が得意で最大の成果を上げている等)を常に抱えた「矛盾の人」でし…
野心家でありながら清廉潔白で民衆に優しい独裁者ラインハルト。当然ながらそんなお題目は脚色で、彼の手は流血と陰謀で赤黒く染まっています。 宇宙歴798年。帝国とフェザーンの共同作業である皇帝誘拐事件が実行されました。同盟への開戦の理由を作るため…
ロイエンタールとヤンが相対した第9次イゼルローン要塞攻防戦は、帝国のラグナロック作戦の一環として行われました。帝国はフェザーン方面への主力の侵攻をカモフラージュするため、陽動ではありますがイゼルローン方面に三万以上の大兵力を投入しました。こ…
現在の人類最速は人工惑星ヘリオス2の時速252,792km、秒速70.22kmです。これが千年以上未来の世界では、宇宙空間を自由に航行し、ワープを使えば数千光年の移動が可能となります。 しかしあまり詳しい数値は無く、ワープも40Cと表記されるだけで具体的な跳…
やられ役となった代表的な人物はアスターテ会戦の第四艦隊パストーレ中将、第六艦隊ムーア中将、生き延びたもののヤンの引き立て役となった第二艦隊パエッタ中将が有名です。二倍の戦力でラインハルトに完敗寸前まで追い詰められました。 では本当に無能かと…
ヤン・ファミリーには個性的な軍人が数多くいます。艦隊指揮は名人、戦闘指揮は凡人のエドウィン・フィッシャー提督。昼の空戦と夜の格闘戦で名をはせた撃墜王ポプラン。若くして提督になり将器と勇気を兼ね備えたジャーナリスト志望のダスティン・アッテン…
派手な突撃よりも、目立つ逆転劇よりも、威力絶大な要塞砲よりも、目立たぬ補給や後方支援が大事だと語り続けた銀河英雄伝説。補給や後方の問題が戦局に影響を与えるという、ごく当たり前の事象を普通に描いているのも特徴といえます。 実際にラインハルトも…
艦隊戦に白兵戦、権力闘争に権謀術数と、銀英伝には様々な戦いがあります。国家間抗争もあれば国内内戦、さらには個人的な決闘まで戦いの連続でした。 その中で弱者の戦術、もしくは貴族の嗜みとして利用されたのが暗殺。中でも作中で最も暗殺の対象となった…
アレクサンドル・ビュコック元帥は軍務歴55年越えといえば作中でも一番長く、主要キャラではメルカッツ提督をも超える戦歴を持ちます。特にメルカッツ提督が貴族出身で士官からスタートしたことを考えれば、二等兵から始まり元帥まで上り詰め、宇宙艦隊司令…
カール・グスタフ・ケンプ提督は撃墜王で名をはせ、その後は戦艦の艦長になり大佐、ラインハルト元帥府開設時に中将で艦隊提督として名を連ねます。若手が多い元帥府ではケンプは年長者ですが、30代の提督なので十分優秀で若手の将官です。ラインハルトが招…
ヤン・ウェンリーが作中で誤解されていた点については過去に記載しましたが、作外、つまり読者にも勘違いされている場合があります。 ヤンが民間人を保護に尽くした点や日頃から戦争に否定的な言動から、ヤンが人道に重きをおき、人命を尊重する人物だと認識…
お金に関する記述が余り多くなく、そもそも帝国の帝国マルクと同盟のディナールの交換レートも不明。なので少し考えてみました。 ユリアンが駐在武官としてフェザーンに赴いた時に、現地調査として裏通りの衣料店で購入したセーターは90フェザーン・マルクで…
自由惑星同盟の政治家で、同盟政府最後の最高評議会議長であるジョアン・レベロは、潔癖であるがゆえに晩節を不本意なかたちで過ごし暗殺された悲劇の政治家です。 財務委員長を務めた経歴からも財務・財政に強く、その視点から同盟が困窮のふちにいると知っ…
自由惑星同盟は対帝国の戦時体制国家として百年に渡り戦争を続けてきました。そのため経済の一部は軍需によって成り立っています。 まず同盟軍5,000万の兵力の付随する必需品は膨大な量になります。また艦船数十万隻と同盟内にある70ヶ所の基地の維持にかか…
フランツ・フォン・マリーンドルフ伯爵といえば、物語の初期から終盤まで登場する人物である一方で、特徴といえば「温厚」「誠実」「ヒルダの父親」と、才幹で目立つことなく人畜無害な存在と作中でも言われています。 無論、この見方が間違いであるのは作中…
第10次イゼルローン要塞攻略戦といえば、第7次と同様に異例ずくめの戦いでした。もしくは善良な人間がペテン師に引っ掛かり被害者となるお馴染みの構図です。 ルッツが優秀でなかったから、というのは酷です。彼は艦隊運用にしろ艦隊戦にしろ実績のある一流…
銀河英雄伝説は予算や経費や給与の話題で同盟のディナールや帝国の帝国マルクが登場しますが、端々で出て来るのみで銀河の経済規模にいたっては不明な部分が多いです。 それでも探すとキーワードとしては下記があります キルヒアイスの父親は司法省務めの下…
ボルテックといえば、フェザーンの要人で黒狐ルビンスキーの右腕だった男です。個性は強くありませんが、官僚として能力は十分優秀(そうでなければ自治領主補佐官、帝国駐在弁務官など務まりません)でした。 そのボルテックの躓きは皇帝誘拐計画の対帝国交…