2024-01-01から1年間の記事一覧

セリフで語る銀英伝-同盟相方編-

銀英伝の特徴である洒落た、或いはそれ以上の会話は互いの関係性を表すとともに、読者を楽しませる要素が多分にあります。特に自由の国の同盟では、個人的な会話であれば年齢、階級、立場に関係なくなされます。 「こいつは同盟No.2のパイロットだ」 「同盟N…

陰謀で彩られた銀英伝

戦争が陽なら陰、表なら裏、メインディッシュならデザートと戦乱の世には欠かせないのが、陰謀・謀略です。 銀英伝でも艦艇が打ち合う艦隊戦と同じくらい、数々の陰謀・謀略が実行されました。 リップシュタット戦役では、ラインハルト陣営が軍の全権を掌握…

銀河英雄伝説の経典(メディア)における差異について

銀河英雄伝説は様々な方法(媒体)で今でも語られている(マルチメディア展開)のが特徴です。 まず第一に原典である新書及び文庫化された小説版(原作)。版によって一部修正されてますがこれが基本となります。 次にウィークリーOVAとして1988年から2000年…

老兵達の引き際、静かに消え去った二人の元帥

帝国のベテランといえばメルカッツ提督、同盟の宿将といえばビュコック提督ですが、この二人とは違った意味での老将がいます。 一人はラインハルトの前の代の帝国軍宇宙艦隊司令長官グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー元帥、もう一人は同盟軍参謀本部本…

国力で見る帝国と同盟(あとフェザーン)

敵対する銀河帝国と自由惑星同盟の国力を比較すると下記となります。 人口 帝国 250億 対 同盟 130億 (フェザーン 20億) 国力 帝国 48 同盟 40 (フェザーン 12) 合計を100として換算 国家予算 帝国 不明 対 同盟3兆7,000億ディナール 帝国は人民を搾取す…

セリフで語る銀英伝-使ってみたい編-

名台詞もあれば迷台詞もあるのが銀河英雄伝説ですが、日々の生活に使えるかは別にして、言ってみたいものもあれば機会があれば使いたいものもあります。 策士で陰謀家のルビンスキー。どんなに痛い所を突かれても余裕をもって答えるのが大物感を醸し出します…

ヤン・ウェンリーの評価(帝国編)

ヤン・ウェンリーという人物は、大きな業績と比較して個人レベルではそれに合わない外見(容姿、言動、雰囲気)であり、更には内面は二律背反(戦争嫌いで戦争を評価しない、に関わらず戦争が得意で最大の成果を上げている等)を常に抱えた「矛盾の人」でし…

帝国歴489年の潔癖為政者の悪辣謀略について-皇帝誘拐事件-

野心家でありながら清廉潔白で民衆に優しい独裁者ラインハルト。当然ながらそんなお題目は脚色で、彼の手は流血と陰謀で赤黒く染まっています。 宇宙歴798年。帝国とフェザーンの共同作業である皇帝誘拐事件が実行されました。同盟への開戦の理由を作るため…