銀英伝の思いで。

 NHKで放送中のDie Neue Theseはヤンが美形寄りで、藤崎竜氏の漫画のヤンは少し万能感があるので、ラインハルトのハッキリした表現よりも、後世の歴史家が彼をどのような人物と捉えたか、のようなイメージで面白く感じたりもする。

 原作の小説に近いOVA版のヤンの微妙な顔立ちが、イメージとして強くあるので余計にそう思うのかもしれない。

 

 一方でラインハルトは性格も顔も、「元の記録が多いため、メディアによる差異は誤差である」と勝手に論評できるぐらい共通性が高く、これは個性が強すぎて他の解釈を挟む余地が無い点にあるのかもしれない。

 特にOVA版では作品を知らなくとも、映し出されたラインハルトの顔で「プライド高そう、負けず嫌い、気が強い。」と判ってしまう再現性だった。

 

 個人的にはアンネローゼの最高権力者の愛人という立場でありながら闇を感じさせずに、でも悲哀を感じるという絶妙感を表現いただければ満足かと。

 

 Die Neue Theseも藤崎版も脚本は異なる点はありますが、できれば最後までやっていただきたいですね。